今月の言葉
<意訳>
釈尊が世に出でまして、仏道の教えを広く明らかにし、生きとしいける者を真実の利益によってすくわんと思われた。(『教行信証 教巻』から)
この一文は、釈迦の「出世本懐」と呼ばれています。さて、ここで言う真実の利益とは何でしょうか。真実の教えは、私自身の真実の姿(有りのままの姿)を照らし出します。自分の真実の姿はどんな姿でしょう?
道教:仏道の教え
光闡:教えを広く明らかに説き述べること
群萠:あらゆる人々。衆生のこと。雑草が群がり生(は)えているさまに喩えていう。
真実の利:真実の利益(真実の利と申すは、彌陀の誓願[阿弥陀仏の本願]を申すなり。『一念多念文意』)